2015年05月07日
探っていると、違和感が

エンジンは既にかかってDR REBORN投訴いる。ここでアクセルは吹かさない。ゆっくりに感じるくらいでいいんだ。
「もうちょっとだ、もうちょっと待ってくれよ」
現在も地面の光は早くなってきている。
「間に合ってくれ・・・・・・!」
ドックン、ドックンからドックンドックンへ、そしてドクドクと、現在はドドドドドドドドと明滅している。だが事故を起こしては元も子もない。
「GO!」
我慢できずにアクセルを吹かしてしまう。だが突如視界がホワイトアウトし、フロントガラス越しに木が迫ってきた。
「っ!」
ハンドルを切りサイドミラーにコンッと当たる音。間に合わなかったのか・・・・・・。
「これは、昔一時期流行った異世界転移?」
そこで俺は違和感を感じた。酒焼DR REBORN投訴けしてしゃがれた音を出していた俺の喉から10代のような変声期前に変わっていたのだ。
「あ?あ、あー。テステス」
そういや俺って身長の成長は早めに止まったのに変声期は遅めに来たんだよなぁ・・・・・・と現実逃避するも、状況がつかめない。
「・・・・・・まずは車を戻すか」
よくよく見てみると、シャツから覗く腕は瑞々しいハリを取り戻している。いや、しわ一つ無い若い肌だ。指先もオイルを選べなかった頃に染み付いていた汚れが無くなっている。
「辺りが木に囲まれちまったんだ。バイクを出すにも一苦労しそうだし、こりゃ調べる必要があるな」
前向きに行こう。なんかろくでもないことに巻き込まれたかもしれないが、若返った。つまりその分長生きできる。そう思い至ったら体の軽さを実感した。
「その前に鏡でも見てみるか」
ルームミラーで顔の確認でもしよう。
結果から言うと若返っていた。それも、部活動をやめる寸前の一番筋肉のバランスが良かった時期。正確には思い出せないが、とにかく学生の頃だ。
無造作に伸ばしていた髭も見当たらず、白髪一本無い艶のある黒髪に戻っている。だけど若干身長が縮んでしまったようだ。一度辛うじて170まで行った身長も、歳のせいでそれを切っていたから若さの代償と割り切ろう。もしかしたらこれからまた成長するのかもしれないが。
だがこの黒髪に今巻いている手ぬぐいでは似合わないな。そう思い、何か後ろで括るものを探した。

ガレージの小箱を探っていると、違和感が拭えない。辺りが新しすぎる(・・・・・・・・)のだ。いや、違う。壊れていたものは直り、溝が浅くなっていたタイヤ一つさえ新品同DR REBORN投訴様に戻っている。こちらが本来のあの魔法陣の機能か?それで俺はおまけなのだろうか?
ガレージを探っていると、昔妻が使っていた、半ばで切れていた飾り紐が出てきた。朱色の飾り紐だ。
この際これでいいか。元の長さに戻っている飾り紐にもさほど気を止めず、いや、いちいち気にしていたら仕方が無いと思いつつ、つむじ付近で括る。ポニーテールと言うより若武者のようだが、どちらでもいいか。
それから一度部屋へ戻り、森林迷彩の上下とブーツ、それに加え肘膝のパッドを着ける。後はポンプアクション式のショットガンと、腰にリボルバーとナイフを吊るして銃剣を着けておこう。これでドッキリだったら俺はいい笑い者だが、臆病なくらいがいいさ。それだと若返ったのが説明つかないが。
ショットガンの真鍮薬莢もあるが、今はローディングしている時間が無い。というか時間があるのかも分からない。鳥撃ち用散弾(バードショット)と一粒弾(スラグ)はポーチにしまい、鹿撃ち用散弾(バックショット)を装填しておこう。相手を殺す必要は無い。追い払う程度、対人でもこれは十分な攻撃力がある。
Posted by jiangei at 11:45