2014年05月05日

母の焼いたバ

オーブントースターのダイヤルの微妙な加減が分からず、ちょっと目を離してはトーストを焦がす。ジャムをぬろうと用意していたスプーンを使ってガリガリと焦げた部分を削りながら、「胃の薬」と言っていた母方の祖母のことを思い出した。もちろん「胃の薬だから食べなさい」と言われたのではなく、焦げたトーストは祖母が食べてくれたのだった坐骨神經痛

パンの好きな人だった。
母がパンの教室に通っていたころ、母の焼いたバターロールを祖母に届けたことがあった。電車で1時間少しかかる伯父の家までわざわざ行ったとは思えないので、何か用事があって平日に出かけたついでだったんだろう。だとすればわたしは18才を過ぎていたんだろうか香港如新

祖母はよく我が家に泊まりに来たけれど、わたしにとって「おばあちゃんち」だったその家に行くのはお正月か4年に一度の大祭の時くらいであり、ましてやひとりきりで訪ねるのは初めてのことだった。

緊張しながら呼び鈴を鳴らすと伯母(母の長兄の配偶者)が出迎えてくれた。祖母はと訊くと二階の自室にいるというので、わたしはすぐそばの階段を上がり、祖母のところに真っすぐに向かった。突然の訪問に驚く祖母と向き合い、母に頼まれたとパンを渡せば、話すこともみつからない。祖母はもうすっかり「おばあさん」だったし、もともと寡黙な人だった。わたしは窓から外を見て、首都高の裏側を見上げた。子どもの頃にはなかった景色だった。「こんなのができちゃってね」と祖母が言った。その縁側で弟と並んで撮った写真のことを、鮮やかに思い出したりした迪士尼美語價格


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Posted by jiangei at 10:37 │ねぬに

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